柘榴(ざくろ)柄の着物の季節は秋・通年
柘榴の実がなるのは9月~11月初旬頃です。
柘榴の実が写実的、かつ単独で描かれている場合は季節を先取りして9月~10月頃に着るのがおすすめです。
デザイン化されている場合はおめでたい柄として通年着ることができます。
柘榴(ざくろ)柄の着物の意味
柘榴は種が多いことから多産・子宝の象徴です。
そのため結婚式によく用いられる柄です。
柘榴は西アジア原産で、日本には中国を通してもたらされました。
また、柘榴は鬼子母神(きしもじん/きしぼじん)の持ち物としても有名です。
どうして柘榴が鬼子母神の持ち物になったかということについては、有名な仏教伝説があります。
昔、カリテイボと呼ばれる残忍な女神が人の子をさらって好んで食べていました。
釈尊はその行いを憂えて、女神の可愛がっていた娘を隠してしまいました。
女神は狂ったように悲しんで、釈尊に娘を返すように訴えました。
釈尊は「あなたはさらってきた千人の子どものうち、たった1人を失っただけではありませんか」といいました。
それに対し女神は「この世に自分の子どもを失って悲しまない親はいないででしょう」と怒りました。
釈尊はすかさず「あなたは自分の子を失ってこのように悲しみました。同様に、あなたに子どもを盗られた親の心はいかばかりでしょう」と戒めたので、女神はようやく自分の行いを悔いて泣きました。
そこで釈尊は隠した女神の娘を返して「あなたは今後、人の子どもを食べてはなりません。もし人の肉を食べたいと思ったときは、この果実を味わいなさい」と柘榴の実を与えたという話です。
鬼子母神の神社の境内に柘榴の木が植えられているのは、この伝説に由来します。
鬼子母神は以後心を改めて、子育ての神として祭られるようになったということです。
柘榴(ざくろ)柄と組み合わせることの多い着物の柄
-
鳳凰(ほうおう)柄の着物は通年に着よう
鳳凰柄の着物の季節は通年 おめでたい柄として通年着ることができます。 鳳凰柄の着物の意味 鳳凰は中国から伝わった想像上の瑞兆で、麒麟、龍、亀とともに四瑞(しずい)とされました。 鳳凰は鳥の王として、そ ...
続きを見る
柘榴(ざくろ)に関連する着物の柄
-
植物の着物の柄
着物の柄に用いられる植物を一覧で紹介します。 基本的に、花だけがデザイン化された柄は通年、花とともに茎や葉が描かれた写実的な植物の柄は季節に沿って着るのがおすすめです。 植物の着物の柄一覧
続きを見る
柘榴(ざくろ)柄の着物の関連商品
楽天市場の商品を紹介します。
梨園染手ぬぐい ざくろに雀【ネコポス可】手ぬぐい/てぬぐい/手拭い/和柄/注染/... |
|
《撫松庵》浴衣 レディースゆかた お仕立て上がり 東レセオアルファ浴衣 ざくろ(... |
|