薔薇(バラ)柄の着物の季節は春・通年
薔薇が咲くのは5月~7月です。
薔薇に写実的に茎が描かれている場合、単独で描かれている場合は薔薇の咲く半月ほど前から着ましょう。
薔薇がデザイン化されている場合は、通年着ることができます。
バラは春、秋の2回咲きますが、「5月のバラ」という表現があるように春に着ることが一般的です。
ちなみに昭和初期には、薔薇などの洋花は通年着てもよいとされていました。
薔薇(バラ)柄の着物の意味
西洋では、薔薇は美、純血、愛、喜びの象徴です。
薔薇は、万葉集には「うまら」として登場しますが、あまり注目されませんでした。
西洋で育まれた薔薇の文化が日本に定着するのは近代です。
日本では大正期に着物の柄として流行しました。
昭和初期の女学生に絶大な人気があった抒情画家「加藤まさを」が描く着物には、可憐な薔薇が多く描かれていました。