桜柄の着物は春・通年に着よう

桜柄の着物の季節は春・通年

桜柄の着物は春・通年に着よう
桜が咲くのは3月~5月です。
桜が写実的、かつ単独で描かれている場合は桜が咲く季節を先取りして3月~4月までに着るのがおすすめです。

デザイン化されていたり、紅葉、楓、菊など他の季節の柄と一緒に描かれている場合は通年着ることができます。

桜は日本を代表する花のため、通年着てもよいという考え方もあります。
外国の方がいらっしゃるパーティーに着ていくと喜ばれるでしょう。

桜柄の着物は春・通年に着よう
春に桜柄を着る場合は、実際に桜が咲く時期よりも少し早く着て「季節を先取り」しましょう。
実際に桜が満開の時には、着物は桜吹雪や花筏の柄を用いると素敵です。

桜柄の着物の意味

桜柄の着物
桜は日本を代表する花で、その名前の由来についても諸説語られています。

サクラのサは「山の神様」を意味し、春になると里へ降り、田の神となって稲穂に宿ると信じられていました。
この山の神様(サ)が、山から里に降りてくる途中で「する場=(クラ)」が桜の木だったことからサクラと名付けられたともいいます。

また木花之佐久夜毘売このはなのさくやびめという日本の神話に登場する女神にちなんだ名前ともいわれています。
桜のように咲く美しさと、いずれ散る儚さの両面を持っている女神です。

桜柄の着物

桜の人気が高まったのは平安時代です。
それまで「花」といえば梅でしたが、平安時代になると桜に取って代わりました。
平安貴族たちはこぞって桜を歌に詠みました。

ひさかたの光のどけき春の日にしず心なく花の散るらむ

歌意:日の光がのどかにさしている春の日に、落ちついた心もなく、どうして桜の花が散っているのだろうか

これは小倉百人一首に選ばれた紀友則きのとものりの歌です。

毎年、春になると咲くのを心待ちにする花です。

小桜(こざくら)

小桜の画像
小桜とは、小さな桜の花・花びらを一面に散らした柄です。
デザイン化された総柄のため通年着ることができます。
印伝(いんでん)、長襦袢などによく用いられます。

印伝とは、なめした鹿の革に漆で模様付けした伝統工芸品のことです。
現代でも小銭入れやお財布などが作られています

桜吹雪(さくらふぶき)

桜吹雪の画像
桜吹雪とは舞い散る桜の花びらが主役の柄です。

桜と組み合わせることの多い着物の柄

  • 桜+流水=桜川(さくらがわ)・桜流し
  • 桜+山=桜山(さくらやま)


流水の着物の柄の画像
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中嶋あや

東京女子大学・日本文学科卒業。 わたし自身、着物を着るときに「この柄、今の季節に着ていいの?」という悩みがありました。 そこで疑問に答える「着物の柄」サイトを作りました。 →管理人の詳しい紹介

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