八橋(やつはし)柄の着物は春に着よう

八橋柄の着物の季節は春

八橋(やつはし)柄の着物は夏・通年に着よう
流水、橋、杜若(かきつばた)がセットで描かれている場合は5月~6月初旬(初夏)に着るのがおすすめです。

八橋柄の着物の意味

八橋は「流水、橋、杜若」が描かれた柄のことです。

八橋とは伊勢物語の東下りあずまくだりにおいて在原業平ありわらのなりひらが旅の心を詠んだ場所の名前です。

その沢に、かきつばたいとおもしろく咲きたり。それを見て、ある人のいはく「かきつばたといふ五文字を句の上に据ゑて、旅の心をよめ」と言ひければ、よめる、からころも着つつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ。

歌意:から衣をずっと着ていると衣の先がよれよれになるように、長年慣れ親しんだ妻を都に置いてきた。はるばる旅をしているのだなぁ、としみじみ思う。

江戸時代には教養のひとつとして古典文学が広まり、その流れで伊勢物語や源氏物語のワンシーンが着物に描かれるようになりました。

八橋というと流水、橋、杜若の組み合わせが一般的ですが、幅の狭い板が継ぎ足すようにかけてある橋のことも八橋と呼ぶことから、杜若に限らず他の草花が描かれた柄のことも「八橋」と呼びます。

八橋は、江戸時代の画家・尾形光琳おがたこうりんが描いた燕子花図かきつばたずのモチーフとしても有名です。

八橋に関連する着物の柄


杜若(かきつばた)柄の着物は春に着よう
杜若(かきつばた)柄の着物は春に着よう

杜若柄の着物の季節は春 杜若が写実的、かつ単独で描かれている場合は5月~6月初旬(初夏)に着るのがおすすめです。 流水とともに組み合わされた場合、夏の着物のモチーフとしてよく用いられます。 他の季節の ...

続きを見る


橋の着物の柄の画像
橋(はし)柄の着物は通年に着よう

橋柄の着物の季節は通年 橋のモチーフには季節性がないので通年用いることができます。 水辺の風景と取り合わせた場合、夏に用いられることが多くあります。 杜若、流水と組み合わせた八橋の柄は初夏に着ましょう ...

続きを見る


花の着物の柄
花の着物の柄

続きを見る


四季草花(しきくさばな)柄の着物は秋・通年に着よう
植物の着物の柄

着物の柄に用いられる植物を一覧で紹介します。 基本的に、花だけがデザイン化された柄は通年、花とともに茎や葉が描かれた写実的な植物の柄は季節に沿って着るのがおすすめです。 植物の着物の柄一覧

続きを見る

八橋柄の着物の関連商品

楽天市場の商品を紹介します。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

f お歳暮 風呂敷 大判 【かきつばた・蒔絵 118cm】 118cm ふろしき...
価格:3348円(税込、送料別)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

手ぬぐい「杜若(かきつばた)紫」/手拭/手拭い/てぬぐい
価格:1458円(税込、送料別)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

手ぬぐい[気音間] 杜若(かきつばた) 手ぬぐい(手拭い)・風呂敷(ふろしき)・...
価格:1296円(税込、送料別)

免責事項

当サイト「着物の柄」は管理人・中嶋あやが趣味で運営しています。
当サイトに掲載している着物の柄のイラスト、季節、意味は可能な限り適切・正確なものを掲載するよう努力していますが、その正確性については一切の責任を負いかねます。

また当サイトの情報を利用することで発生したトラブルや損失、損害に対しても一切の責任を負いかねます。

ご理解いただければ幸いです。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

中嶋あや

東京女子大学・日本文学科卒業。 わたし自身、着物を着るときに「この柄、今の季節に着ていいの?」という悩みがありました。 そこで疑問に答える「着物の柄」サイトを作りました。 →管理人の詳しい紹介

更新日:

Copyright© わかる着物の柄 , 2024 All Rights Reserved.