朝顔（あさがお）の柄の着物は夏に着よう

朝顔柄の着物の季節は夏

朝顔（あさがお）の柄の着物は夏に着よう
朝顔は夏に着ましょう。

朝顔柄の着物の意味

朝顔はラッパの形をした花が印象的です。
朝に咲いて、その日の夕方にはしぼんでしまう儚い花でもあります。
朝顔は季節がはっきりしているので浴衣の柄としても用いられます。

当初は種子を薬用として用いていましたが、やがて花が美しいため鑑賞花となりました。
平安時代には庭に栽培されていたことが源氏物語の朝顔の巻に記されています。

朝顔といえば千利休の「朝顔の茶会」の話が有名です。
豊臣秀吉は利休の庭の朝顔が見事に咲いているということを聞き、利休に「明日の朝に見に行く」と告げます。
しかし翌朝、秀吉が利休の元を訪ねると、朝顔の花はどこにも咲いていませんでした。
ところが茶室に入ったところ、そこには朝顔の花が一輪だけ飾られていました。
利休は庭の朝顔の花を全て刈り取り、茶室の一輪に凝縮することでその美しさを伝えたという話です。