花籠（はなかご）柄の着物は通年に着よう

花籠柄の着物の季節は通年

花籠は竹で編んだ籠に花を盛った柄です。
花籠は春の若菜摘みを連想させるため、春の花とともに描かれることが多いです。
籠とともに秋草が描かれている場合は夏に着ましょう。
桜と紅葉など、他の季節の草花が描かれている場合は通年着ることができます。

花籠柄の着物の意味

花籠は中国の八仙の一人である韓湘子（かんしょうし）の持ち物です。
韓湘子は破衣をまといながらも美しい花籠をいつも持ち歩いていましたが、ある日、笙の音とともに鶴に乗って天空へと飛び去っていった、という伝説があります。
この伝説から、花籠は美しい仙女を象徴し、幸せを呼ぶ文様とされてきました。

花籠は籠の形とどのような花が入っているかによって格と豪華さが異なります。
唐物籠に牡丹が入っているととても華やかな印象ですが、簡素な竹籠に野に咲く秋草が入っているとつつましく可憐な印象となります。

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