菊柄の着物は秋・通年に着よう

菊柄の着物の季節は秋・通年

菊柄の着物は秋・通年に着よう
菊が咲くのは10月~11月頃です。
菊が写実的、かつ単独で描かれている場合は菊の咲く季節を先取りして着るのがおすすめです。
桜など他の季節を表す花と一緒に描かれた場合や、菊がデザイン化されている場合は通年着ることができます。

菊柄の着物の意味

菊柄の着物

菊は中国から奈良時代から平安時代にかけて渡来し、特に鎌倉時代に愛好されました。

菊は「長寿」を象徴する花で、中国には菊水・菊慈童という2つの延命長寿の伝説があります。
菊の群生地から流れ出た水を飲んだ里人が長寿になったという菊水の伝説と、菊の露が滴った渓流の水を飲んで長生きをした菊慈童の伝説です。

菊柄の着物

陰暦9月9日の節句は「重陽」・「菊の節句」といわれ、宮中では菊の花びらを浮かべた酒を飲み交わし、菊の被綿きせわたで身体を拭うなどの行事が行われました。
菊の酒は邪気を払い、長寿を保てると信じられていました。
(ちなみに菊の被綿は、菊の花に綿を乗せて夜露を含ませて作ります)

また菊は皇室の御紋としても有名です。

狢菊(むじなぎく)

狢菊(むじなぎく)の着物の柄の画像
狢菊とは、菊の花びらを貉の毛のように小さく描いた柄です。

むじなとは穴熊、狸の別称


江戸小紋や浴衣に用いられる柄です。

菊の丸(きくのまる)

菊の丸の着物の柄の画像
菊の丸とは、菊を丸の形にデザインした柄です。
菊の花だけ、もしくは菊の花と葉をともに描きます。
菊だけではなく、松の丸、梅の丸、桜の丸などほかの花の丸と組み合わせることもあります。

乱菊(らんぎく)

乱菊の着物の柄の画像
乱菊とは菊の長い花びらが乱れて咲いている様子を描いた柄です。
菊の華やかさが大胆にデザインされています。

乱菊の柄の着物

菊水(きくすい)

菊水の着物の柄の画像
菊の花に流水を組み合わせた柄で、菊花の宴にちなんだ延命長寿のめでたい文様として愛好されました。
一輪の菊が流水に半分浸かった文様は家紋にもなっています。
菊水の家紋画像

菊と組み合わせることの多い着物の柄

菊柄の着物の画像

菊は桃山時代に秋草の1つに加えられました。


牡丹
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桜の画像
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中嶋あや

東京女子大学・日本文学科卒業。 わたし自身、着物を着るときに「この柄、今の季節に着ていいの?」という悩みがありました。 そこで疑問に答える「着物の柄」サイトを作りました。 →管理人の詳しい紹介

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