雪柄の着物は冬・夏・通年に着よう

雪柄の着物の季節は冬・夏・通年

雪柄の着物は冬・夏・通年に着よう
雪はの季節感を表しますが、でも「涼しさ」のモチーフとして用いられます。
雪がデザイン化されている場合や、総柄の場合は通年着ることができます。
南天など冬の草花に雪が降り積もっている様子を写実的に描いた柄はに着るのがおすすめです。

雪柄の着物の意味

雪は白く清らかなイメージがあるだけでなく、大雪が降った年の春は雪解け水が豊富に出るため豊作になると信じられていました。
そのため雪は豊穣豊作を象徴する柄でもあります。

万葉集の大伴家持が雪を詠んだ歌があります。

新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事よごと

このように雪は瑞祥として喜ばれていました。

雪持(ゆきもち)

雪持の着物の柄の画像
雪持とは、植物に雪が降り積もった様子を描いた柄のことです。
雪待ゆきまちとよばれることもあります。
雪の冷たさ、重さに耐えるしなやかな植物の強さを表現した柄で、春を心待ちにしている様子が伝わります。

雪をかぶって描かれる植物には雪持柳、雪持笹、雪持松、雪持椿などがあります。
描かれる植物によっては雪のない季節にも着ることができます。

能装束のほか、現代の着物にもよく用いられる柄です。

雪花・雪華(せっか)

雪花
雪花は雪の結晶を文様化したもので、花のような形をしています。
以下の雪輪文様も含みます。
江戸時代後期に雪の結晶に関する本「雪華図説」が発刊されたことがきっかけで着物の柄に用いられるようになりました。

雪輪(ゆきわ)

雪輪
雪輪は、丸みをおびた六角形に凸凹があるのが特徴です。

この凸凹は春が到来し、まだらに雪が溶け残った様子からデザインされたといわれています。

雪輪の形で模様を区切った柄を「雪輪取り」と呼び、中に植物などを描いて楽しむこともあります。
その独特で優美な形から、季節とは関係なく図案の1つとして用いられます。

雪輪文には雪輪の細長い弧と芝草、芒を取り合わせたものがあります。
芝草と雪輪の着物の柄の画像


すすきの画像
すすき柄の着物は夏・秋に着よう

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椿柄の着物は冬・通年に着よう
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葦の画像
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中嶋あや

東京女子大学・日本文学科卒業。 わたし自身、着物を着るときに「この柄、今の季節に着ていいの?」という悩みがありました。 そこで疑問に答える「着物の柄」サイトを作りました。 →管理人の詳しい紹介

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